空は太陽に近いけれど寒い

久しぶりに飛ぶ

急に飛べなくなり 69 メートル落下

でも大丈夫

頭を下にすることで痛さと熱さは一瞬ですぐ死ぬから

また飛んでいる

眼下に車にひかれた猫を見つけ

飛び去る体を戻そうとして失速して墜落

また飛んでいる

あの車にひかれた猫はどこだろう

知らない世界

無数の墜落した僕の赤い死体で埋め尽くされている

高くを飛ぶから死臭しないのが幸い

今まで墜落した僕を集めたのかな

誰が?

僕以外にいないと思うのだけど

僕以外が集めたとしたら何たる悪意

いくら飛んでも僕の死体だけで車にひかれた猫がいない世界

だから絶望して墜落して僕の死体で層を作るのか

でも僕はそれに負けたくなくて飛び続ける

でも車にひかれた猫はいない

そして急に飛べなくなり墜落する