殺せ吊るせ追い詰めろ

ボルヘスは『八岐の園』で

数分で語り尽くせる着想を五百ページに渡って展開するのは労のみ多くて功少ない狂気の沙汰である。よりましな方法は、それらの書物がすでに存在すると見せかけて、要約や注釈を差しだすことだ

架空の書評ではスタニスワフ・レムの『完全な真空』も最高だよね

自分はさまざまな車にひかれた猫を 5000 回くらい書くことで一つの車にひかれた猫を書こうとしているのかも。違うかも。今、思っただけで、違うとそうだと争っているのを眺めている

昨今はキャンセルカルチャーというかリスクあるよなぁと

猫にひどいことするな!的な

この日記を書き始めた頃はメールアドレスを掲載してもスパムなんてほとんどない牧歌的な時代

ブログなんて言葉もなく日記だった時代

インターネットを見ているニンゲンは限られていたけど、今は何倍だろうね。つまり何倍か危険ある

猫を殺す仕事 の orangestar さんは一部の作品を Discord で作品を公開している

自分も悩んだんだよね。銀河ヒッチハイク・ガイド的に地下倉庫キャビネットの中のファイルとかに限定公開とか

なにかあったら裁判所で発信者情報開示請求して殺しにいかないといけないじゃん。ちょっと面倒だなと

でも 47 都道府県全部に行ったことないからいい殺人機械だなと

レジ袋に車にひかれた猫を入れて底に血をためて破れて血を点々と垂らしながら現地でレンガかなければ岩を見つけたい

わたしたちは黄いろの実習服を着て、くずれかかった煉瓦(れんが)の肥溜(こえだめ)のとこへあつまりました。
冬中いつも唇が青ざめて、がたがたふるえていた阿部時夫などが、今日はまるでいきいきした顔いろになってにかにかにかにか笑っています。

宮沢賢治さんの『イーハトーブ農学校の春』ね。紫色の藤木君と白黒の阿部貞子が浮かぶ

黄色い作業服なら Beastie Boys の Intergalactic だし

青いワークジャケットだったら Bill Cunningham だし

血に濡れた赤い肌なら Maroon 5 の Animals かなぁ

もしくは白い肌に映える DIE ANTWOORD とか

あれ、なんの話だっけ

雑談ついでに Humans of New York とか『家ついて行ってイイですか』とか

こうの史代さん本の巻末とかにあるジッドの「私はいつも真の栄誉をかくし持つ人間を書きたいと思っている」だなぁと

僕は車にひかれた猫の「にひ」「か」「れ」「た猫」を書きたい

あと衒学的に引用せず引用されるようなもの書きたいよね