読めても読めない

2022/9/4

電球は買えなかった

夜、真っ暗で図書館で借りた本が読めない

9/4 だけど蛍はいなく、3/19 だけど雪はない

ビートたけしの兄は街灯の下で勉強したという

僕も街灯の下へ

電灯に吸い寄せられた人参死番虫が本の上にポトリポトリと降ってくる

きっと僕の頭や肩にも積もっているんだろうな

LED なら大丈夫なんだろうか

光だけど LED には寄り付かないわけだし、そのうち走光性という言葉は TV のチャンネルや、アイコンに黒電話やフロッピーディスクが使われない感じでアイコンに使われなくなるのかな

速水御舟の炎舞じゃないけど僕も本を読まずに炎をずっと眺めるだろうな

図書館には本棚が 666 架くらいあるけど、その中にたった一つだけ点字の本棚がある

点字なら闇の中でも読めていいかも

夜だから図書館開いていないので窓ガラスを小さな岩もしくは大きな石で割って中に入り点字の本棚へ

薄明かりの中、指で点字をなぞる

ちっとも分からない

頑張ればそのうち分かるようになるかな

今は爪が剥がれてまだ少し痛くて腫れているから鈍感になっているだけかもしれないし

そのうち指先が繊細になって車にひかれた猫の毛を触るか触らないかでどの車にひかれた猫か分かるようになるかも

警察が僕を連れて行く

点字の本に悪いことをするヒトがいて、その内容はおぞましくて省略するけど、点字の本は申請ベースで貸し出しているとのこと

で、僕が点字の本に悪いことをしているニンゲンだと思われている

Due to his young age, Braille did not realize at first that he had lost his sight, and often asked why it was always dark.
https://en.wikipedia.org/wiki/Louis_Braille

常に暗い、常に暗い

僕は誰に尋ねよう