駐車場で集会をしている猫が甘い声で鳴いていた。それで幸福な気持ちになる。
僕に向けて 1 度でいいから甘く鳴いてくれたら最高だろうな。
僕はいま幸福だからすぐに不幸にされるだろうね。
そんな日々はいつものことだからほんの少し悲しいだけなのに涙が出た。
その次の瞬間、闇に溶け込んでいた車のヘッドライトが一斉に点灯し集まった猫を次々と車にひかれた猫にしていった。
ひどすぎて、ひどすぎて、あまりにひどすぎて涙も止まる。