赤頭巾と狼と少年

あーあ、面倒くさいなー。

っつーことでホームにいる誰かさんの所へ。

途中でアンケート依頼や手かざしに気をつけるんだよ、と言われたけど

うざー。死ねー。わー。

ガタンゴトンと電車。

んでホーム。

ベットイン(ヘンな意味じゃないよ?)している誰かさんに

花束と好きなお菓子をはいどーぞ。

んー?

どうして目が光るの?

「お前がよく見えるようにだよ」

えー、じゃ、なんで液体しか飲まないの?

「歯がないから流動食なんだよ」

ふーん。でも皮膚がテカテカのカチカチじゃん。

「お風呂は別料金だからあまり入らないからさ」

てゆーか、手が丸じゃん?っつーかタイヤだろ?

「それは猫を轢くためだよ!!」

わー、まじかよー。誰かさん車になってんじゃん。

高い治療費出してこれかよー。

藪って苗字の人知っているけど医者になるのためらうよなー。

あと恋人が母親の名前もいやー。

逃げ込んだベットの下は痙攣する車にひかれた猫だらけ。

とりあえず車にひかれた猫を掴んで窓から逃げようと思ったけど

窓は鉄格子がない代わりに少ししか開かない。

しかもこの窓枠頑丈すぎ!!

なので僕もブチーッと轢かれちった。

そしたら点数集めの制服が来てカーをパクってくれたよ。

でも胃液でドロドロになった赤頭巾ちゃんのように僕も血まみれ。

なんかやけにネバるね。臓物も出てない?

看護婦さーん。

ナースコール押しても来ないよー。

誰かさんがくだらないことでしょっちゅうナースコールするから来ないじゃーん。

これって狼を見た少年状態じゃん。

みんなひどいよな。

こんなにたくさんいて信じてくれる人はいないのかよ。

確かに僕だって悪いけど完全な人はいないじゃん。

きっとソドムとゴモラに子供(不良)や恋人(悪女)がいた人もいただろうし

仏の顔も三度までって 8 回くらいは仏ならしとけよ。

僕なんか罪あるから死んでもいいけど猫は助けて、と思うけど

目を覚ましたら僕だけ助かって猫は死んでいるんだよ。

ほら。どこにも猫がいない。

でも枕元にはいつのまにか花と梅の枝があった。

あ、僕の好きなカスタードワッフルがある。

ワッフルの端っこの部分は猫用にこっそり取っておくんだー。