右手に白い車にひかれた猫を持って左手に黒い車にひかれた猫を持って早足で歩いて手に汗をかいて家を目指すけどどこにあるのか忘れて焦っている。
この軒並みは前に見たことがある気がするからそれを信じて駆け抜けるけれどその軒並みは似ているだけで違うからどんどん違うところへ運ばれていく。
自転車ならぐるぐるしても速く移動できるから帰れるのに。
引き返して元の地点に戻れば帰れるだろうけど戻るには時間がかかりすぎる。
だからもう疲れ過ぎたらマンションの屋上に上って飛び降りて死ぬ。
これで666万回目。